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ロシアのタクシー法施行

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ロシアのタクシー法施行
ロシアで9月1日に「タクシー法」が施行されたという記事がありました。
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 ロシアでは、当局の許可を得ていない不正タクシーが横行し、特に首都モスクワでは、正規のタクシーが約9000台なのに対し、非正規は4万台にのぼると言われる。タクシーといっても普通車と区別がつかず、料金メーターもほとんど付いていない。乗客はドライバーと事前に行き先と運賃を交渉してから乗車する。ロシア語が分からない外国からの観光客やビジネスマンは不便を強いられ、なかには法外な料金をふっかけられるケースも見られる。
 新たなタクシー法は、無許可で客を乗せた場合は罰金5000ルーブル(約1万2000円)など取り締まりを強化。車内に料金メーターを設置する▽屋根にオレンジのライトをつける▽車体に格子模様を塗装する──ことや、乗客へのレシート発行を義務付けるなど、先進国ではごく当たり前の規定が盛り込まれている。ライセンス発行は5年以上の運転経験者に限定、半年に1回の車検も義務付けた。交通警察は一般乗客を装って抜き打ち検査を行い、不正摘発を徹底する方針だ。
 ただ、非正規のタクシー運転手からは、料金メーター設置などが高額で対応できないとの不満が出ている。また、ロシア人の間では正規よりも安い「白タク」を日常的に利用する文化が定着しており、新法の効果を疑問視する声もある。
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 何も規制がない「白タク」は安いでしょうし、それが主体となっている文化を必ずしも否定すべきではないかもしれません。日本のタクシーは、コストのかかる規制ばかりが多くて「運賃が高い」と言われ、福祉分野では白の福祉有償運送が台頭している地域もあります。
 そこまで規制を強くするのが国民にとって本当にいいことなのか、日本の事例を参考にして考えて欲しいものです。
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