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義援金の目安と個人の目標

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義援金の目安と個人の目標
大震災などの義捐金には、当然ですが目標などはないので、被害の状況を国民が判断してどれだけの気持ちが集まるかにかかっています。
 阪神大震災の時は、最終的な義捐金として1,790億円が集まったということです。それでも、死亡・行方不明者見舞金10万円、住宅全半壊見舞金10万円、住宅助成金30万円などと、本人たちにとってはわずかなものだったと思います。
 福島県では1日、義援金の使途を決める「配分委員会」を開き、被災世帯にまず一律3万円の見舞金を配ることを決めたそうです。国から避難・屋内退避の指示が出ている周囲30キロ圏内の全世帯と、圏外で地震や津波で住宅が全半壊した世帯が対象で、約6万5000世帯だということです。義援金は、3月末時点で計約23億5000万円が集まっているということですが、この世帯数で割ると確かに3万円程度にしかなりません。
 災害の規模と義援金額とは必ずしも釣り合うことはなくて、雲仙普賢岳の噴火災害では、1千万円程度の住宅見舞金が出たということです。
 今回の東日本大震災の被害規模を考えると、最低でも1兆円くらいは義援金が集まって欲しいなあと思います。1兆円を1億人で割ると、1人1万円です。ある人は、「3日分だけ震災の方々のために奉仕しませんか?」と呼びかけていました。年収から考えたら、その1%くらいに相当します。
 福岡県タクシー協会では、県内の会員で500万円集めることに決定しました。私が所属するロータリークラブでは、会員46名でとりあえずは100万円ですが、上乗せを議論してます。いろんな所属団体で寄付を集めるので、一瞬戸惑うこともありますが、自分の中ではまだ足りてないようです。街のあちこちでも募金活動がされていて、昔は「またか」と思うこともありましたが、少しずつでも積み上げていけばいいと考えれば、箱を持って待ってくれていることに感謝しなければなりません。
 自分なりの募金目標を決めたら、それに向かっていくことで、いい気分で募金ができるようになるものですね。
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