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成年後見人制度

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成年後見人制度
岡山県司法書士会所属の司法書士が、成年後見人を務めていた女性の預金300万円を着服したとして、業務上横領罪で有罪判決を受け、確定していたことが12日報道されていました。この司法書士を業務禁止の懲戒処分を受けて資格が剥奪されています。
 成年後見制度とは判断能力の不十分な成年者を保護するため、一定の場合に本人の行為能力を制限すると共に本人のために法律行為をおこない、または本人による法律行為を助ける者を選任する制度です。
 昔は、禁治産制度というものでしたが、これは戸籍にも書かれ、差別的であるとの批判が大きく、2000年の介護保険制度とともに発足したものです。
 後見人となる者は、家族・親族が概ね8割であり、その他が第三者後見人です。第三者後見人の内訳は、司法書士、弁護士、社会福祉士の順になっています。
 
 ケアマネの試験にも成年後見人制度についての問題が出ていたこともありましたが、この制度はとても難しい問題を抱えていると思います。冒頭のニュースにもありましたように、司法書士などの資格者が不正をするようでは、誰を信じたらいいのでしょう?人間ですから、100%信じられることはありません。本来はひとりにまかせるのではなく、数人でのチェック体制が必要なのだろうと思います。また、報酬の保険制度も必要で、1割程度の自己負担で頼めるような制度が必要だと、以前から思っていた次第です。
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