母を思う娘の承諾殺人に対してのある判決から
今日の毎日新聞に、末期がんで痛みを訴える68歳の母親をみかね、自宅で42歳の娘が首を絞めて殺し承諾殺人の罪に問われた裁判の判決のことが書かれている。
母親は昨年12月に胃がんの摘出手術を受けたが、娘に「余命半年」と告げた。その後、自宅療養していたが、4月以降、急速に要体が悪化。娘は仕事を辞め介護に専念するが、5月13日に救急車で再入院し、「余命1~2ヶ月」と診断された。入院中「家に帰りたい」「死にたい」と繰り返す母親に、娘は心中を決意し橋から飛び降りようとするが、怖くてできなかった。
5月30日、いつもと違う痛みを訴え意味不明の数字を言う母親のただならぬ姿に、「楽にしてあげよう」と近くにあった電気ストーブのコードを示し承諾を得た上で首を絞めた。後を追って死のうとしたが、死に切れなかった。
判決で裁判長は、「承諾を得たとしても命を奪うことは許されないが、献身的な介護を続けてきたことは斟酌すべきだ」お、懲役5年の求刑に対し、懲役3年執行猶予3年を言い渡した。裁判官が「お母さんを十分に供養してください」と声をかけると、娘は小さな声で「ありがとうございます」と頭を下げ続けた。
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「まちべん」のような温かみのある裁判に久しぶりに触れたような気がしました。傍聴でもしてたら、思わず拍手でもしてしまいそうな判決です。
母親は昨年12月に胃がんの摘出手術を受けたが、娘に「余命半年」と告げた。その後、自宅療養していたが、4月以降、急速に要体が悪化。娘は仕事を辞め介護に専念するが、5月13日に救急車で再入院し、「余命1~2ヶ月」と診断された。入院中「家に帰りたい」「死にたい」と繰り返す母親に、娘は心中を決意し橋から飛び降りようとするが、怖くてできなかった。
5月30日、いつもと違う痛みを訴え意味不明の数字を言う母親のただならぬ姿に、「楽にしてあげよう」と近くにあった電気ストーブのコードを示し承諾を得た上で首を絞めた。後を追って死のうとしたが、死に切れなかった。
判決で裁判長は、「承諾を得たとしても命を奪うことは許されないが、献身的な介護を続けてきたことは斟酌すべきだ」お、懲役5年の求刑に対し、懲役3年執行猶予3年を言い渡した。裁判官が「お母さんを十分に供養してください」と声をかけると、娘は小さな声で「ありがとうございます」と頭を下げ続けた。
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「まちべん」のような温かみのある裁判に久しぶりに触れたような気がしました。傍聴でもしてたら、思わず拍手でもしてしまいそうな判決です。