TOP > ニュース > 森ビルのライドシェア実験について

メディア

森ビルのライドシェア実験について

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
森ビルのライドシェア実験について

本日の日経新聞に、森ビルによるライドシェア実験の記事がありました。
―――
20180802-092406.jpg

森ビルは1日、東京都心で走らせる自動車に社員が相乗りして移動する実証実験を始めたと発表した。米ライドシェア大手のヴィアが予約・運行システムを提供する。日本では一般車両での有償の相乗りは原則禁止だが、森ビルが料金を負担し社員は無料で乗れるようにしたことで可能になった。ヴィアは利用データを集め、国内での事業展開を検討する。
スマートフォンのアプリで簡単に予約できる(後ろが使用する車両)
 「オンデマンド型シャトルサービス」として森ビルの社員約1300人を対象に2019年7月末まで実施する。出退勤や外出で自由に使える。
―――
 私の本でも紹介しているViaのシステムを使うようです。アメリカでは、UberやLyftだけでなく、いろんなタイプのライドシェアが日々進化しています。その運用先が、どんどん日本に入ってきます。日本でのタクシー業界や国交省の亀みたいなスピードを見ていると、もしかしたら、わざとゆっくりとして外からサービスが入ってくるのを待っているみたいにも思えてきます。ワーワー叫んでいるのは、何も知らない地方のタクシー屋ばかりなのかもしれません。初乗り短縮も定期券も、すでにやってることなのだから、実証実験などせずにさっさと通達でできるようにしたらいいだけです。なぜそこまで先延ばしにするのか、国交省の本当の意図がよくわかりません。
 森ビルが行う社員向けのライドシェアは、4台の白ナンバーを使うということです。大切な社員を乗せるのに、「運転手は2種免許が必要」なんて、誰も考えません。例えば手術をするのに、「医師免許は必要ない」などと誰も考えません。運転に関しては、一般的に2種免許の重みはほぼないと言っていいでしょう。大切な家族だって、普通に送迎するのですから。
 タクシー業界がノロノロしている間でも、移動のニーズはどんどん拡大していっています。高価なタクシーだけではそのニーズを捕まえることができず、今のままではタクシーは蚊帳の外になっていくでしょう。
 私も何とか頑張りたいのですが、西南戦争の西郷か、幕末の会津藩か。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加