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京都のタクシー値上げが中止に

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京都のタクシー値上げが中止に

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京都市のタクシー運賃値上げが取りやめになりました。(以下、記事より)
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国土交通省は10日、京都市や京都府中南部で14日に予定していたタクシーの自動認可運賃値上げを延期すると発表した。値上げを申請していたタクシー事業者の約4割が申請を取り下げたためで、一度決まった運賃改定が延期されるのは異例。
 自動認可運賃は事業者が設定できる運賃体系で、現在の小型車初乗りは2キロで620円、630円、640円の中から選ぶ。同省が認可すれば別の運賃にもできる。
 同省は昨年12月下旬、44社からの値上げ申請を受け、自動認可運賃を全体で9・9%上げると発表。小型車初乗りは1・7キロで570円、580円、590円となったが、今月9日までに19社が申請を取り下げた。
 この結果、値上げされる車両数が全体の約8割から約2割に減り、同省は「予定通り値上げすれば利用者が混乱する」と延期を決定した。同省は「各事業者の意向をあらためて確認し、今後の方針を決める」(近畿運輸局)としている。
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 京都市と言えば、MKタクシーなど安価な運賃を売り物にしている会社が多く、昨年、運賃値上げによく足並みが揃ったものだと感心しましたが、結局取り下げるのならどうして申請したのかが疑問に残ります。申請段階で7割に達しない事例はありましたが、実施が決まった後に延期になるというのは前代未聞です。4月からの公定幅運賃の設定では、値上げ前か後のどちらがベースになるのか、局の判断が注目すべきところです。値上げ後がベースになるなら、2割の意思が尊重され、強制的な値上げになってしまいます。かといって、値上げ前がベースになると、7割を超えて実施した運賃改定が宙に浮いた形になります。
 図は、沖縄県を除く全国のタクシー運賃の分布です。京都市が一番安いことがわかります。それでも、京都のタクシー需要は高いので、運収としては高い方です。今後は、どうなっていくのでしょうね。

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