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ソウルから「模範タクシー」が消える!?

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ソウルから「模範タクシー」が消える!?

タクシーに関する記事があったら送って下さる神戸の方からの情報で、ソウルのタクシー事情が書かれていましたので紹介します。
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1992年にタクシーサービスの向上・先進化を目指し誕生した「模範タクシー」が絶滅の危機にひんしている。 621台からスタート、97年には4783台へと急増した模範タクシーだが、2011年5月現在で1841台しかない。模範タクシー運転手のチョンさんは「17年間無事故の個人タクシー運転手だけに資格が与えられるため、草創期には憧れの対象だったし、外国人観光客の増加で月収も一般タクシーの3倍以上あったが、今では仕事がないので一般タクシー免許に切り替えたり、やめたりする人がほとんど」と話す。ソウル・光化門のコリアナ・ホテル前で会った模範タクシー運転手コさんは「株価が天井知らずだったアジア通貨危機(97年)直前が最盛期だった。最近はホテルでも門前払いされてしまう」とむなしそうに語った。
 模範タクシーが岐路に立たされているのは、アジア通貨危機後にタクシー業界をめぐる環境が大きく変わったからだ。一般タクシーの数が急増した上、模範タクシーならではのサービスだったクレジットカード決済やコールサービスなどを一般タクシーでも導入、模範タクシーの競争力が低下し始めた。ソウル市が後押ししている「ヘチタクシー」など新型タクシーが多数登場したのも、模範タクシーにとっては向かい風となっている。
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 一般タクシーが2km2,400ウォン、144mあたり100ウォンなのに対し、模範タクシーは3km4,500ウォン、164mあたり200ウォン。初乗りが1.25倍、その後が1.75倍なので、ざっと5割くらい高い計算になります。それでも模範タクシーが受け入れられたのは、経済的に良かった時代と、一般タクシーが余程悪かったかであったと思います。日本でも、韓国の模範タクシーを見習って最高のサービスで高い運賃をいうのを目指す動きもありましたが、「最高のサービスで安い運賃」という会社も出だして、なかなか報酬に結びつかないのが現実です。
 この経済状態では、高いサービスはなかなか受け入れられませんね。

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