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昭和45年の売上実績から

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昭和45年の売上実績から
昔の書類を整理していたら、昭和45年の当社の運送データがあり、そのすごさに驚きました。
 昭和45年12月実車率58.7%、1日1車稼動回数51.9回、走行キロ422km、収入15,234円。
 ちなみに今年の7月実車率37.9%、稼動回数27.1回、走行キロ179km、収入26,795円。
 昭和45年当時の運賃は、1km100円、以後390m毎に20円でした。現在の5分の1くらいです。昭和45年の売上を現在の価値で考えると、1日7~8万円くらいにはなるでしょう。
 実車率が6割近いという数字が、今ではちょっと想像できません。空車になったら、近くでお客様が手を上げているという状況でしょう。配車に電話をかけても、「いつになるかわかりません」というひどい答えもあったかもしれません。
 昭和45年当時は、初乗り100円でも、はがきが5円でしたから、今でしたら1,000円くらいでしょうか、かなり高めです。それでも、それだけ多くの需要があったのは、自家用車がなかったからでしょう。昔を振り返っても、果たして「タクシーの進むべき道」はどこなのだろうかという結論は出てきません。
 “運賃を安くして乗りやすくする”という方向と“高級な乗り物にシフトする”という両極端の方向性をそれぞれ考えてみるのですが、自分の中でいったりきたりしています。難しい問題です。
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