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タクシーの迎車料金

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タクシーの迎車料金
埼玉のある結婚式場から最寄の駅に行くためにタクシーを呼んでもらった時、100か200メートルくらいのところでメーターがカチャッと上がりました。「え?」と思いましたが、すぐに迎車料金だなとわかりました。ただ、私は事業者なのでわかりましたが、北九州の人が他県に行ってタクシーを呼んだら、「高い!」と思うでしょう。
 北九州の場合は、私がここに来る前(15年前)にはもう迎車料金が実質なくなりました。実質というのは、一応、認可書には「2キロメートルを超える場合は、発車地点から2キロメートルの地点を距離制運賃の起点とする。」と書いてありますが、これを運用している会社はないと思われるからです。
 迎車料金のしくみには、いくつかあります。埼玉の事例のように指令を受けたタクシーが受けた時点からメーターを倒し、「上限2キロメートルまで」などという迎車料金を設定しているケースを「スリップ制」と呼んでいます。2キロが初乗なら、最高でも初乗額が迎車料金となり、2キロ以上の場所ではお客様が乗車した時点からもう次のメーターに上がっていくことになります。この制度の欠点は、タクシーがどこからくるのかお客様にはわからず、不審を抱いてしまう点です。
 もうひとつは、1回200円などという固定料金制です。初乗が650円なら、最初から850円になります。しくみとしては、こちらの方がわかりやすいのですが、最初に値段が上がるところが、高く感じる欠点があります。スリップ制から固定性に移行した地域がありましたが、身障者が(行政の発行している)初乗無料券を出しても、迎車の200円を請求されてトラブルになったという事例もあるようです。
 北九州の場合は、過去に1社が迎車料金をサービスするようになり、結局全社が追随したという経緯を聞いたことがありますが、タクシー会社にとっては迎車料金の有無は収入に大きく影響したようです。ただ、今となっては、迎車料金と言うのはとても高いように感じますね。
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