タクシーの運賃値上げその１

昨年来からの原油の高騰で、タクシーの燃料であるＬＰガスも大きく値上がりをしています。燃料はおよそ5割くらいの値上がり率で、タクシーの経営環境を大きく悪化させています。値上がりは燃料だけでなく、自動車部品からお客様にお配りするカレンダーに至るまで値上げを受け入れざるを得ない状況です。船舶や航空業界は、すでに数回に亘って値上げをしてきています。ところがタクシーの運賃を上げる場合は、各社の判断で自由に上げることはできません。7割ルールというのがあって、その地域の法人タクシー台数の7割以上が運賃値上げ申請を提出しないと運輸当局が値上げの手続きにとりかからないことになっているのです。ある地域で1社が値上げ申請した場合、その後3ヶ月以内に7割のタクシーが申請をしないと成立しないことになります。最近の事例では、大阪では5割強しか提出に至らず白紙となりました。大分市では8割以上になり、これから具体的な審議に入ることになります。値上げという作業が進むのかどうかという入り口のところで、ひとつのハードルがある訳です。