もうすぐ99歳の詩集

「98歳の言葉ってどんなだろう?」との思いで、この詩集を買いました。
著者の柴田トヨさんは、1911年(明治44年)生まれの98歳。6月で白寿の99歳を迎える。
“倅に(せがれに)”
何か
つれえことが あったら
母ちゃんを 思い出せ
誰かに
あたっちゃあ だめだ
あとで 自分が
嫌になる
ほら 見てみなせ
窓辺に
陽がさしてきたよ
鳥が 啼いてるよ
元気出せ 元気出せ
鳥が 啼いてるよ
聞こえるか 健一
―――
息子さんの名前が「健一」といって、私と同じ名前なので、自分に言われているような感じがします。もうひとつ、紹介します。
―――
“先生に”
私を おばあちゃん と
呼ばないで
「今日は何曜日?」
「9+9はいくつ?」
そんな バカな質問も
しないでほしい
「柴田さん
西条八十の詩は好きですか?
小泉内閣を
どう思います?」
こんな質問なら
うれしいわ
―――
98歳のトヨさんも、我々の気持ちと一緒なんだなあと思います。しかも、前向きなところが素晴らしい。
タクシー業界も、後ろ向きな質問ばかりしないで欲しいですね。
「こんな観光タクシーはどう?
子育てタクシーにも取り組みませんか?
タクシーを乗合でやってみませんか?」
こんな質問なら
うれしいわ。