セックス・ボランティア

ちょっと過激なタイトルなので、購入するのに躊躇しましたが、この本は「障害者の性」について書かれたものです。河合香織さんという若い女性のライターが、障害を持ったいろんな方への取材を元に書き綴ったものです。
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　「障害者でも性欲があります。よかったら性のボランティアをやってみませんか。」男はインターネットの掲示板に書き込みをした。何通かのメールがきたが、「障害者がセックスだなんて贅沢だ」というような誹謗中傷が大半だった。掲示板を見てメールくれた人のうち、実際に会った女性はふたりだ。・・・
（あとがき）から
　障害を持っていると不自由なことも多いことは事実だろう。しかし、それら障害から不くる不自由さの壁を一枚一枚引き剥がしていくと、障害者、健常者という境界はどんどん曖昧になっていくような思いにとらわれた。そして、最後に残ったものは、障害の有無とは関係のない、私たちひとりひとりにも通じる性の問題だったのではないだろうか。
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　私には、このテーマに応えられるほどの教養も知識もありませんが、つい興味本位に捉えられがちな性の問題を真剣に書き綴れることがすばらしいと思いました。一度、ご一読下さい。