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沈まぬ太陽

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沈まぬ太陽

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「沈まぬ太陽」を見てきました。1995年に週刊新潮で連載開始以来、幾度となく映像化の噂がありながらも実現しなかったこの作品が、ついに映画化されたものです。10分間の休憩を含めて、3時間半ほどの見ごたえある作品でした。
 舞台は日本航空であることは明らかであり、小説とは言いながら、ノンフィクションに限りなく近い作品です。それだけに、再建についての報道が毎日行われている状況下で、「何故、今が公開時期になったのだろう?」と不思議に思いました。日航にとって、決してイメージを良くするような内容ではないからです。
 労組の委員長から自分の筋を通し続けた渡辺謙と、組合から転じ出世だけを目指して裏の手法を駆使していった三浦友和が対照的に描かれています。「あなたはどちら?」と聞かれたら、渡辺謙でありたいと思いますが、家族のことを考えると現実は難しいところです。
 御巣鷹山の墜落事故の場面では、同じ運輸事業者として、責任の重さを改めて感じ、自分にとっては考えさせられるところでした。
 中高年には、お勧めの映画です。

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