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代行運転後の車庫入れで飲酒運転

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代行運転後の車庫入れで飲酒運転
知り合いに人からの相談事例。
 3人の仲間と食事しながらお酒を飲んだので、代行運転を頼んで自宅に帰った。車庫入れは自分でしようということで、運転を代わって自宅の車庫に入れようとしたが、溝にタイヤを落としてしまった。翌朝にでも何とかしようと思い、車はそのままにして自宅に帰った。食事の際にはあまり飲んでなかったので、缶ビールを出して2本ほど飲んでいるうちに、やはり車のことが気になって外に出た。友人に協力を求め上げようとするも上がらず、ちょうどパトカーが通りかかったので、手を振って呼び手伝ってもらって上げようとした。
 その際、警察官は酒を飲んでるだろうからと検知器に吹くように指示したので、おかしいとは思いながら指示に従った。
 その後、半年間警察に呼ばれていろんな取調べがあって、結局飲酒運転で13点減点という処分に対する聴聞をすると通知がきた。飲酒の検査も自宅での飲酒の結果であって、食事の際の飲酒量の証拠もないのに、自宅前で溝に落としてあった結果のみで、最高の減点はおかしいのではないか。警察官も、途中の経過では「証拠もないし」と言っていたという。
 何とかならないものかという相談なので、聴聞前に弁護士に相談するしかないと助言しました。相談者が弱者であるために、警察の思うように扱われてしまった、後味の悪い事例です。
 後で調べてみたら、代行運転で帰って車庫入れのときに検挙されたという事例が結構あるようです、中には、パトカーが代行運転をつけてきて、自宅前で運転を代わったところで検挙したという事例があると言います。代行運転だから、運転者は確実に運転しているだろうと言っても、それを狙うというのはちょっと、ひどいのではないかと思いますね。
 車庫の周辺が大きな自宅の敷地の中だったら、きっと私有地ということで違反にならないのだろうと思います。
 また、代行運転業者の中には、最初から「車庫入れは行いません」と宣言している事業者も少なくはありません。
 代行運転の事業者側からの言い分では、事故の大半が車庫入れなのです。なれない車庫で、暗い中での車庫入れは予想外の突起物などもあって、車両に傷をつけてしまうことが多いのです。ですから、車庫入れはなるべくお客様にお願いしよう、と言っていたのですが、上の事例からはそうもいきませんね。警察も、飲酒運転を防止しているのか、嫌がらせなのか、もうちょっと社会全体が良くなるような協力体制って取れないものなのでしょうか。
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