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整骨院の自家送迎とタクシー

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整骨院の自家送迎とタクシー
長野県須坂市内の整骨院が患者を自宅だけでなく、スーパーや市役所まで車で無料送迎するサービスを始めたという。4年前から自宅―病院間を送迎していたが、さらに「手足が不自由な高齢者が運転するのは危ない」と、今年4月に市役所やスーパー、他の病院への送迎も始めた。連絡があれば、市役所などから自宅へも送り届けるという。
 道路運送法では、無料であれば白タク行為とは見なされませんが、実質上整骨院の収入から補っていると見なされると違反ということにもなる可能性があります。とりあえずは、ニュースにまで出ていたので「無償」との判断なのでしょう。
私の興味は、記事の中に「競合するタクシー業界の反発もある」と書いてあった点です。やはり競合するのはバスでなくタクシーだというのは誰でも思うことなのです。
私が現在内閣府の構造改革特区に提出している「乗合タクシー要件の緩和」では、乗合事業がバスとの競合と言われる点の矛盾も突いています。上記の整骨院のような乗合送迎をタクシーで行いたいと思ったのですが、路線バスとの整合性を問われてしまいます。
タクシーが正式に乗合事業を行おうとする場合は、地域公共交通会議(市町村が主催)にかけて事業を認めてもらわなければなりません。しかし、地域公共交通会議でのバス事業者の発言力が非常に強く、バス路線と少し重なるだけで異議が唱えられます。私は、そもそもバスの利用客層とは違うと思うのですが、細かいことに拘り本質を見ていないように思えます。
話が長くなりましたが、タクシーもいろんなことをやろうとしているのですが、自家用車のような自由な営業ができないのが厳しい点です。
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