北九州都市高速回数券割引の議論
今日の北九州タクシー協会内の会議では、今年の7月31日で販売が終了となる「北九州都市高速の回数券」の対応について議論になりました。回数券の使用については、1年後の来年の7月31日までは使えますが、そこまで買い置きして410円(500円のところ)でサービスするかどうかという点です。
北九州では「北九州都市高速は410円でご利用できます」というステッカーを貼付しているので、例えば乗務員が回数券を切らしている場合でも90円手出しをして410円で提供しています。タクシー会社には何にも得がありませんが、「お客様のために」と、かなり無理をしている状態です。
聞くところによると、ここまで便宜を図っているのは北九州とかつての福岡市だけで、他の都市高速ではお客様が定価を払っているというのです。ですから、割引を継続するかどうかを迷うのは、良かれと思ってやったことが、却ってあだになったという感じです。
北九州タクシー協会としても、そろそろ結論を出さないと事前の広報ができないので、今日の最終議論となった訳です。事前の調査として、各社が1年間で消費する回数券の金額を提出してもらって、集計しました。すると、北九州全体で、年額8千万円ほどになりました。つまり、1年間の割引を継続しようとすると、全体で8千万円の資金が必要になります。
よく考えてみて下さい。タクシー協会で1年分を用意するとなると8千万円が必要ですが、北九州高速道路公社であれば、ほぼ1銭もいらないのです(印刷代が多少増えるかもしれませんが)。タクシーのような公共の輸送機関に対しても、1年間の販売中止期間を作る必要があるものかと、本当に憤りさえ感じます。一般の市民に1年間を設ける理由は何となく理解できますが、これを生業としているような事業者は販売終了とともに使用も中止で何も混乱は起きないのです。
人って、やはり感情がありますので、8千万円出してもそこまで喜ばれないと思うと、気が進まないものです。タクシー会社がそこまでしても、誰が評価してくれるでしょう?
お役所の「固~い」頭がやわらかくなる薬ってないでしょうか?
北九州のタクシーは、7月31日で410円での提供を止めるという結論になりました。