パリの物価と交通雑感

ユーロは、2月初めは100円くらいまで下がったものの、私が旅行に行っているときは107円くらいまで上がってしまいました。それでも以前に比べるとユーロは安いレベルであり、物価も安いだろうと思って行きました。
ところが、ミネラルウォーターやコーラなどが自販機で2ユーロくらいで、むしろ日本より高い感じがしました。スーパーに入って、押していくタイプのカゴを取ろうと思ったら、それは1ユーロの有料で、手カゴにしました。コーヒーも、ファーストフード店で、小さいエスプレッソは2.5ユーロですが、我々にとって普通のアメリカンコーヒーになると3~4ユーロはするので、高い感じがします。また、街をぶらぶらしていくのにトイレに困り、スターバックスなどに入っても、レシートに記載されている番号を入力しないとトイレに入れません。
街のあちこちで、路上に座って恵みを求める人がたくさんいます。地下鉄の中で楽器を披露する人たちも、すべてコップを持って回ってきたりします。一方で、食事は19時過ぎてからでないと予約を受け付けず、夜の12時になっても結構賑わっています。この国はいったい豊かなのか、最後までつかみとることができませんでした。
ただ、交通だけは日本より安いのだろうと思いました。地下鉄は1回130円くらいでどこまでも行けるし、バスも同様な仕組みのようです。バルセロナでは、写真のようにバスとタクシーレーンがあり、公共交通が優先されています。パリもバルセロナも、タクシー乗り場が要所に設置されています。パリでタクシーに手を上げたら、向こうの乗り場に行ってくれと言われました。ルールが徹底されていると思いました。ただ、タクシーの乗務員に制服はなくて、接客レベルは日本の方がずっと上のように感じました。
ホテルのレベルも、料金はパリの方が高いのですが、あらゆる面で日本の方が上のように感じました。やっぱり、日本が過ごしやすいですね。
交通という面では、日本は、道路や交通機関の許認可権が自治体、警察、運輸局の管轄に分かれていて、全体的なことに誰も責任を持っていません。全ての許認可権を自治体が持って政策的に体系を作っていくべきなのでしょう。