ポピー園と母
東京出張のついでにいつものように実家に帰りました。
84歳の父と82歳の母は、いまだに健在で特に変わった様子はなくてホッとしますが、確実に年をとっていると思うと、この秩父だけは時が止まってくれないものかと考えてしまいます。
小さな田舎町ですが、近くの高原で今が見ごろだというポピー畑までの無料バスが出ているというので、母と一緒に見に行きました。その日は、朝から雨が降っていたので、ほぼ雨が上がった午後から出かけていきました。無料バスを待っていると、10人乗りのワゴンがきて「乗れるかな」と思いましたが、私たちだけでした。運転手さんの話では、朝からの2便は大型バスだったが、雨もあって誰も乗らなかったので、今度はこのワゴンにしたのだということでした。こんな小さな町では、こういったバスを走らせることが無駄になる事例が多いのだろうと思いながら、町の思いと住民の願いとは違うものだと考えたり・・・
家から20分ほどの高原に、ポピーが突然現われました。ここは、以前は高原牧場で、牛のえさ箱などがあちこちに見られます。
ポピーというとピンときませんが、「ひなげし」と言った方がわかりやすいのに、こんな小さな町でも横文字が使いたいのかとおもうと、ちょっとほほえましい思いもします。
けしと言えば、麻薬のけしを思い出しますが、ひなげしも何となく妖しげな感じがするところが美しいのでしょうか?