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ジャスタビ容認とタクシーのあり方

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ジャスタビ容認とタクシーのあり方
経済産業省のHPに、「グレーゾーン解消制度」の活用事例として、「ジャスタビ」への回答内容が公表されています。
 ジャスタビは、沖縄でレンタカーを借りる旅行者向けに、お客様と地元のドライバーをマッチングするサービスです。単なるマッチングサービスなので、私は合法的だと思っていましたが、タクシー業界が反発し中止を求めていたものです。
 回答内容によると、ドライバーと自動車が実質的に一体として提供される場合は、道路運送法に抵触する。ジャスタビとレンタカー会社がHPでリンクし合ったり、紹介したり、資本関係があったりする場合は、一体的とみなされるということです。ジャスタビは、HP上でも「レンタカーはお客様で手配していただき」と書かれています。
 道路運送法では、自家用車で有償で他人を乗せることを禁じています。しかし、自分の自家用車を有償で運転してもらう場合は、この事案にはあたりません。レンタカーでも同様です。ちょっと矛盾している感じもしますが、自己責任の範疇になるということなのでしょう。
 タクシー業界は、ただ反対するだけでなく、このサービスに対抗できるものを考えるのが先決でしょう。ジャスタビの運転手は、時給1,500~2,500円くらいで掲載されています。レンタカー代が1時間1,000円くらいとすると、タクシーの貸切料金でも十分競争できるレベルです。時間貸切運賃も、もっと実情に合わせて見直すべきなのです。国交省は、そういた要望にもどんどん対応して欲しいものです。
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