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新しいタクシーのあり方検討会のまとめに対して

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新しいタクシーのあり方検討会のまとめに対して
「新しいタクシーのあり方検討会」のまとめが国交省のHPにアップされましたので、読ませていただきました。
 資料3-3には、「タクシー革新プラン2016~選ばれるタクシー~」として、具体的な施策がかかれていますが、私には「今やっていることの羅列がほとんどで、少なくとも“革新”ではないように感じました。」
 例えば、
(1)ドライバー一人あたりの生産性向上
  生産性向上のためには、労働時間の半分くらいある走行していない時間をどうやって減らしていくかを考えなければなりません。そのための具体策が必要なのです。そのあたりを具体的に提案できる委員が存在しなかったのはとても残念です。
 “サービス・ニーズに合った運賃料金の設定”という点でも、今の運賃制度を抜本的に変えると明記されなければ何も変わりません。一番の欠点は、現在の道路運送法と規則そのものにあることを認識せねばなりません。
 “車庫の有効活用”などというものは、ちょっとしたアルバイトのようなもので、タクシーの革新には関係ありません。
(2)ドライバー確保のための取組
  2種免許が本当に事故の削減に寄与しているのかを検討すべきです。2種免許をなくすことが一番の取組です。あとは、空いた時間で乗務できるような制度改革です。
(3)サービスの向上
  ほとんど今やっていることの列記になっています。私は、一番効果があるのは、スマホ配車に運転手評価を加えることだと思っています。それで、全てが解決してしまいます。
―――
 その他、ケチを入れたい点は山ほどありますが、もっと現場に精通した経営者を委員に取り入れていかないと、何も改善されないと思います。
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