茨城のタクシーフリー乗車券構想について

東京交通新聞に、茨城のタクシー業界が「高齢者向けタクシーフリー乗車券」を検討しているという記事がありました。
　会員制とし、販売額は月１万円から１万５千円ほどの間に設定し、利用地域は市内に限り、利用回数にも一定の歯止めを設ける、と書いてあります。利用制限は１日１回という案もあるようですが、初乗り乗車だけなのか、そのあたりも不明です。とてもいい試みだと思いますが、果たして運賃申請まで踏み切ることができるかどうか疑問です。
　当社の高齢者フリーパス券は、利用者が選択した運賃額の４８倍が月額（初乗６５０円とすると31,200円）で、利用制限を設けず完全にフリー乗車となっています。「フリー乗車券」と命名するのであれば、利用回数制限はちょっとおかしいと思います。
　茨城県のように、業界全体で話をすると、どうしても事業者がマイナスになるような議論はまとまらないのが常です。運賃制度の規制が強化になっていることもあり、恐らくこの議論は終点を迎えないのではないかと思います。