がんばっているタクシー運転手さんの話

先日小倉で乗ったタクシーの運転手さん（Ｄ）との会話。
私｢どんな勤務ですか？｣
Ｄ｢（午後）5時から朝の5時までです。4日毎に休みがあります。｣
私｢休みに休まない人もいませんか？｣
Ｄ｢稼がないといけない人は出てきますね。私も子供2人を東京の大学に行かせたときは休まずに働きましたよ。｣
私｢東京の大学ですか？それは大変だったでしょうね。でも優秀ですね。｣
Ｄ｢ひとりは日大で、もうひとりは音大でどちらも私立だったから。毎日出させてもらって、月32万円の仕送りをしてました。仲間の飲み会や冠婚葬祭も訳を言って全部断りつづけて、妻の収入とで何とか。｣
私｢音大に入るには、楽器は何だったのですか？いい先生についていないとなかなか入れないでしょう？｣
Ｄ｢声楽でコンクールに優勝しましてね。２つの音大から声がかかったんですよ。大学で○×先生につけてくれるならという条件で、決めました。その後は、海外遠征にいったりしてますよ。｣
私｢すごいじゃないですか。それは頑張らないといけませんね。｣
タクシーの仕事もなかなか厳しいのですが、こうやって頑張った人の話を聞いてうれしく思いました。自分の状況に応じて自分のスタイルで仕事ができるのもタクシーの良さなのかもしれません。