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YOKAROバスの中身は?

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YOKAROバスの中身は?
関越道ツアーバス事故を受けて、国交省は新高速バスのルールを発表しました。所謂ツアーバスというのは、旅行会社が企画募集して、運行は貸切バス事業者が主に担っていたのですが、乗合バス事業者が主体になるようになるものです。
 九州には、“YOKAROバス”という会員制の高速バスがありますが、これも今のままでは難しくなるだろうということです。
 YOKAROバスとはどんなものか?3年ほど前に、長崎県平戸市と博多の往復で始まって、今では黒川、阿蘇、小浜なども増えて、7ルートになっています。4千円の年会費を払えば、無料で乗れるというのですから、格安です。
 運営主体は、社団法人YOKARO。バスの運行は、有限会社SOUDA。一歩間違えば、確かに関越道のような事故が起きてもおかしくないかもしれません。
 運行状況をちょっと計算してみましょう。
1) 会員数 4万5千人
2) 会費収入 4千円×4万5千=1億8千万円
3) 年間往復数 7ルート×2往復×365日=5110
4) 1往復あたり収入 35,225円
 ビジネスとしてどうかと考えた時には、1往復で3万5千円では成り立たないでしょう。収支状況がよくわかりませんが、観光振興として各都市からの補助金が入っているのかもしれません。7月からは、年会費1万円のプレミアム会員を募集しているので、収入を増やそうと思っているのかもしれません。
 どちらにしても、格安会員制バスとしてのビジネスモデルはおもしろいので、経営実態を公表して欲しいものです。
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