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高齢ドライバー対策は

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高齢ドライバー対策は
ある新聞の記事を紹介します。
 「運転していたのは認知症の男性だった。」
 1月下旬の雨まじりの夜。東京都調布市の中央道下り線で、トラック(1・5トン)が追い越し車線を逆走し、避けようとしたワゴン車が側壁に衝突、3人が軽傷を負った。トラックはさらに逆走を続け、3キロほど離れたところで、大型トラックと正面衝突した。トラックは前部が大破し、運転していた62歳の男性は間もなく息を引き取った。
 「昼食を作るため、台所にいると車の音がした。あわてて外に出たが、もういなかった。離れたのはほんの1、2分だったのに……」。千葉県成田市の自宅で、男性の妻(58)は涙をにじませた。
 物忘れが頻繁になってきた男性が認知症と診断されたのは3年前。家業はサツマイモ農家。農作業にトラックの運転は欠かせない。1人で車を運転させないことを家族で決め、いつも妻が助手席に座った。
 しかし、あの時、いつもは隠していたエンジンキーを車の運転席に置き忘れてしまった。「私が悪いんです……」。妻は今も自責の念にかられる。
 男性は3カ月ごとに通院していたが、妻は「医師から車の運転をやめるように言われたことはなかった」と漏らす。
 昨年9月には、男性は運転免許を更新していた。成田署交通課は「前の免許証の名前の漢字が戸籍と違うと言って、戸籍抄本を持ってきて訂正したぐらいの人なので、認知症とは気付かなかった。更新手続きで認知症かどうかを見分けるのは難しい」と説明する。
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 6月から高齢ドライバー(75歳以上)が運転免許を更新する際、認知機能検査を義務付けるようになりました。しかし、余程のことがない限り運転免許の取り消しにはならないようでもあり、認知症でない高齢ドライバー対策も不十分だと思います。
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