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「在宅医療で見えたもの」

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「在宅医療で見えたもの」

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今年2月の大雪の日に父が病院で亡くなったのですが、入院中に傍らの母に「家に帰りたい」と言っていたのを聞いて、治る見込みが少ないのなら家に帰ってた方が父は幸せだったのかもしれないと思いだすことがあります。
 6月3日朝日新聞の記事。全国在宅療養支援診療所連絡協議会事務局長・太田秀樹医師の想いが掲載されていました。
 「末期がん患者でも表情が明るい。孫がそばにいて、ペットもいる。最期までたばこを吸いたいと言って吸っちゃう。同じことをしたら病院ではとんでもない患者と言われますが、おいしそうにたばこを吸い、家族に囲まれ笑顔も出る。いい表情をしているんです。自分もこういう最期を迎えたいと思いました。」
 「必要なのは、1分1秒でも長く生きる長寿ではなく、天寿を支える医療です。」
 「たとえば、最期の時に病院に運んで治療するのではなく、家族が休暇を取ってそばにいるという医療です。そのためには『死』を受け止める覚悟が必要です。」
 「たとえば、病院で放射線をあててがんの大きさが半分になっても、だるくて苦しくて寝たきりになった末に命を落とすのと、放射線治療をせずに自宅で緩和ケアをし、苦しくないようにして好きなものを食べて、家族とくらすのとを比べてください。命は短いかもしれないけれど、後者の方が幸せじゃないですか」
ーーー
 弊社の24時間在宅ケアセンターは、最期まで自宅で暮らそうとする方を支えるサービスとして始めたものです。医師もケアマネもまだまだ患者さんの本当の気持ちがわかっていないような気がします。自宅で看取る勇気を持ちたいものですね。

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