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タクシー増車加重処分に対する判決から

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タクシー増車加重処分に対する判決から
大阪のワンコインタクシー会社2社が、国を相手に加重罰処分の取り消しを求めた控訴審判決で、大阪高裁は一審判決を支持し、原告勝訴の判決を言い渡しました。業界紙では、このことをほぼトップ記事扱いで報じています。東京での同様な裁判では、一審、二審とも逆の判決がお出されているので、ぜひ最高裁での判断を仰いで欲しいものです。
 規制緩和によりタクシーが増えたことで諸問題が起こったことから、特措法ができました。特措法では、減車を促進するべく、減車事業者には巡回監査を免除し、増車事業者には監査を行い、加重罰を科すことにしました。道路運送法自体は、規制緩和の趣旨で作られているのに、特別措置法という小手先で減車を進めようとしたことが、もともとは間違いだったように思います。面倒でも道路運送法を変えておくべきだったと、私は思います。
 最高裁で国が負けるようなことになった場合、行政の裁量に対して大きな不信が持たれることになります。そして、自民党が特措法の改正で進めようとしている規制強化についても、微妙な影響を与えるような気がします。
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