TOP > タクシーの知識ニュース > タクシー4.5万台「余剰」

メディア

タクシー4.5万台「余剰」

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
タクシー4.5万台「余剰」
20100501-094139.jpg
昨日の朝日新聞1面に表題の見出しで、タクシーのことが書かれていました。
 「全国で27万台が走るタクシーの適正台数を国土交通省が利用者数などに照らして試算したところ、約6分の1にあたる約4万5千台が“余剰”となったことがわかった。」
 この数字は、特措法が施行されて指定された特定地域で、各運輸局が試算したものの集計です。ただ、かつて私も指摘したように、ここ数年の需要減(実車走行キロ数の減少)に相当する数字を出しただけで、“適正台数”と言われる数字には相当しないものです。“適正”とは、何をもって適正とするのか、その根拠は何も示されていないからです。本来であれば、“適正な報酬とそれに見合うだけの運送収入”を示し、そうするためにどうするかを示すべきです。
 もっと言えば、○×駅の構内は1日の乗降客数が何名なのでタクシーは何台、日曜祝日は何割減、などと計算できるものは全て計算すべきなのです。
 話を元に戻して、4万5千台という数字は、九州7県と中国5県のタクシーを全部無くしてもまだ足りない数字です。新聞でも指摘しているように、皆でタクシーを減らそうという「談合」を公取が許さないという状況では、“絵に描いた餅”になることは間違いないでしょう。
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加