時間距離併用運賃の廃止申請事例

東京交通新聞によると、高知県の吉本交通が時間距離併用運賃の廃止を申請したとのことです。申請は、６月１９日で、公示が９月２日と遅れたのは、この申請が値下げにあたるのかどうかの判断に時間がかかったためだということです。
　タクシーの運賃は、今の運賃制度ができてから、イレギュラーな申請が出ることは想定外だったのでしょう。ちょっと変わった申請が出る度に運輸局が右往左往しているように見えます。しかし、これからはこういった申請ができるという選択性がもう少し必要なように思います。タクシー業界自体も、今の運賃制度が本当に適当なのかを真剣に考える時期にきていると思います。
　高知県の南国交通圏全１９社のうち１１社が２０円加算での営業を行っています。２０円加算ですから、信号等でも運賃が上がっていくことへの不信感を問題視したのでしょう。本来なら、２０円加算にした際に時間距離併用を外したいところ。今回の申請は、私は値下げにはあたらないと考えていいと思います。