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岩手・山崎タクシーの身内の方からのコメント

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岩手・山崎タクシーの身内の方からのコメント
4月4日「岩手のタクシー会社の使命感」というブログに対して、記事で紹介させていただいた山崎タクシー社長の姪の方からコメントを頂きました。涙でかすんだ目で記事を書くことをお許し下さい。(当日のコメント欄をご覧下さい)
 世の中「一生懸命」という言葉がそのままのような方がいらっしゃるものだなあと思います。地震の後の津波が押し寄せる中、山崎タクシーの社長も義兄さまも懸命にいろんなものを守ろうとした様子が目に見えるようです。残念ながら亡くなられた義兄さまには謹んでお悔やみ申し上げます。花崎さまの叔父さまに対する気持ちは、きっと伝わると思います。
 そんな大変な中でもタクシーを走らせようとする使命感というのは、恐らくずうっと先代から受け継がれてきたものなのでしょう。悲しみを乗り越えながら、ぜひ頑張って欲しいと思います。
 タクシーっていうと、雲助などと蔑むような人もいますが、どんな状況になっても一期一会の気持ちで人を大切に運ぶという仕事は、もっと誇りに思っていいのだろうと思いました。
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コメントは、実名を隠して掲載させていただきます。
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三ヶ森タクシー社長様

拝啓

初めて投稿させていただきます。
私は、※※※と申します。
先日、工藤様から叔父宛に山崎タクシーが取り上げられたブログがあるとの電話が入り、拝見させていただきました。

山崎タクシーは、母方の曽祖父から現在の叔父で三代目、小さいながらも運転手さんが今よりも沢山いた頃は、お手伝いさんや嫁いだばかりの祖母が従業員に三食提供しながら、昼夜問わず働いていた、と聞きました。
今は、従業員さんの数も減りましたが、みなさん我々の家族同然に、また、お客様にも愛されながら、先代が築いてくれたこの会社を守り抜いてこられました。

3月11日(金)、私は職場のある都内で地震にあい、ただ事ではないと感じました。当時の状況は、地震一週間後ようやく取れた夜行バスに乗り、実家に帰った際に聞いた事からでしか推測はできませんが、叔父と父(※)は会社のタクシー・トラックと代車を海側の高台に避難させていたようです。
父は、車で急いで逃げようとして割り込んだり・追い越したりしている車を先に進ませ、ゆっくりと海沿いの橋を走っていたようです。その数台後ろからは叔父が別の車で走り、二人で一台一台移動させていました。
叔父は防波堤の下から浸水しているのに気付き、父の車を後手にUターンをして高台にある公園で難を逃れたとのことです。
今まで私は、口では「仕方ないことだ」と、叔父にも・家族にもそう言ってきました。でも、心の中では「なんでパパをあっちに連れってたの?」と、叔父を責める思いがあったのも事実です。
ただ、会社を家族を守ろうと一生懸命にやっている叔父を見て、また、その姿を見て記事にしてくだっさた工藤様、それに関心を持ってくださいました社長様のお言葉を拝見させていただいて気付きました。
30年以上共に山崎タクシーを守ってきた父をあの橋に置いて逃げた事を、一番辛く、後悔の念を抱いているのは、叔父ではないかという事に…

だから、この場を借りて、いつ叔父がこの投稿を見るかはわかりませんが、今の私の気持ちを伝えさせてください。

淳ちゃん、もう自分を責めなくていいよ。
また、みんなで頑張ろ。
何よりも、※ちゃんが無事でよがったぁよ。

それでは、皆様の更なる発展とご健勝を願いつつ、また、このようなページを作ってくださいました社長様に感謝を申し上げます。

早々


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