タクシーの本紹介その10「元社長のタクシー運転手奮戦記」
著者は、中央大商学部を卒業し、石油会社に就職後、家業の工務店の社長を勤め、売上高30億円ほどの優良企業に育て上げながら、不渡りを出したというデマ情報で倒産して、タクシーに乗務したという経歴の持ち主です。倒産前には、区議会議員を3期12年もしていました。人生の絶頂からどん底まで経験した著者が、どのようにタクシーに乗務し、感じたかが書かれています。
著者が勤めた東京のタクシー会社では、毎日売上目標を示されるそうですが、会社のその考え方は当たり前だと言い、自分はさらに2割高い目標で頑張ったそうです。自分の経験上から、売上を上げるための5カ条的なことは、うちの会社にも参考になると思いました。その他、お客さまとのトラブル事例など、乗務中の四方山話については、この手のタクシー乗務員による本によく似ています。車内で起こる出来事というのは、だいたい似たようなもんだと感じました。