博士の愛した数式
220:1+2+4+5+10+11+20+22+44+55+110=284
284:142+71+4+2+1=220
家政婦の誕生日2月20日と、博士が学長賞としてもらった時計のNo.が284。
220の約数を足していくと284になる。逆に284の約数を足していくと220になる。こういった関係の数字を「友愛数」というらしい。
あるいは、28:1+2+4+7+14=28
これは約数を足していくと元の数字になるから、「完全数」というらしい。
完全数にはもうひとつの性質があって、1+2+3+4+5+6+7=28
というふうに、連続した自然数の和でも示すことができる。
私は理系出身でありながら、こういった数のことは勉強していません。たぶん、いろんな学問に必要がないからかもしれない。でも、この本の「博士」のように、数はロマンでもあることを改めて発見しました。
博士も好きだった、「素数」。よく考えてみたら、私の誕生日の月と日を並べると、「素数」でした。きっと、博士にあったら「すばらしい」って言われそうな気がします。
「博士の愛した数式」は、以前から読みたいと思っていた本ですが、最近読み終わりました。著者は、私が前の会社に入社したときの、同期入社の人の奥様です。奥様が芥川賞作家なんてすごいですよね。
映画も見ましたが、やはり本がいいですね。数論専門で、「80分しか記憶がもたない」という特異な設定の中でも、とても温かみのある人間模様にジーンときました。お薦めの小説です。