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タクシー政策研究の第一歩

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タクシー政策研究の第一歩

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「タクシー政策研究」という本を東京乗用旅客自動車協会が、3月20日に創刊号として発行しました。ある先生のご厚意により、手に入れることができました。
 タクシー100周年が過ぎた今になって、やっとタクシーの政策研究なるものが出てきたのは遅すぎると言えば遅すぎるのですが、歓迎すべき一歩だと思います。
 創刊にあたって、専修大学の太田先生が書いていることを引用すると、
「規制緩和派と規制強化派の単純過ぎる主張が長きに渡って訴えられ続け、もっともらしい合意点に至らないのも、タクシー政策に対する研究の蓄積がないことの帰結である。」
 タクシー事業者は、いろんな場で自分たちの主張をしてきたが、それぞれが自身の感覚だけで物を言っているのであり、根拠を突き詰められると閉口してきました。私もそれではいけないと思い、少しでも学術的な方向に導くべきだと考えてきました。福岡県タクシー協会では、私が発起人になって「タクシー運賃研究会」立ち上げ、交通経済学の後藤先生をお招きして研究をしていただくまでになっています。福岡の流れと東京の流れがちょうど合わさって、この政策研究にも生かされていることは、なんて偶然なんだろうと思う次第です。
 繁華街の駐車問題においても、客観的に意見を述べることができる学術経験者にも入っていただくべきだと、地域協議会で意見を述べました。
 タクシー協会の進むべき道は、結果の求められないような無駄な会議は止めて、先生方に交通費や謝礼を払ってでも、タクシーの研究を一緒にしていくべきだと思います。
 明治維新は、長州と薩摩でしたが、タクシーの維新は、ぜひ福岡から立ち上げていきたいと思っています。

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