タクシーを使った盗難事件

少し前の話になりますが、当社のタクシーを使って盗難品を運んだ犯人が、後に逮捕されたという事件がありました。
　警察の方が、当社のある日の日報を見に来られて、その事件に当てはまりそうなタクシーがありました。その乗務員を呼んで当日の模様を聞いてみると、２週間以上も経っているのに、その乗客のことはよく覚えていました。
　当社の近くの住宅街で手を上げたという情報から、そのタクシーはその乗客のところに行きました。その乗客は、近くのアパートから大きなテレビを持ち出して、タクシーのトランクに乗務員も手助けして載せ、トランクが閉まらないのでゴムでトランクを固定して出発したそうです。乗客の指示で、２箇所寄って用事を済ませてから、小倉の質店に行ってテレビを降ろし、また乗車して小倉駅近くで降車したそうです。タクシー料金は、６千円を越していたのですが、ちゃんと払ったそうです。
　恐らく質店での情報から、犯人がわかったのでしょう。当社のタクシーには、裏付けとなる調査のためだと思われ、乗務員には犯人の顔や特徴の確認を取っていました。
　ご丁寧にトランクへ積み込む手伝いをしたのが、盗難品だったとは驚きです。しかも、割と高額なタクシー代を盗難品を売ったお金で払ったのかと思うと、複雑な心境です。タクシーの売上という面では有難いことですが、こういった利用はお断りしたいものです。