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巨大ショッピングモール考

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巨大ショッピングモール考
先日のガイアの夜明けという番組で、「巨大ショッピングモール新時代」が放送されました。この放送内容の事例の多くは、「ショッピングモールの進出で地域が活性化した」という内容だったと思う。その中で、熊本の事例ではある大型店の進出に市長が反対し、その後の選挙でもその市長が当選したというものがありました。
 確かに、巨大ショッピングモールはショッピングだけでなく映画やカルチャースクールなどの娯楽や文化的なものもあって、すばらしいものだと思う。しかし、それが本当に我々にとってもいいことなのかと疑問に持つことが多くなりました。
 多くの人の便利さと引き換えに、大切なものが失われていくような気がします。
 例えば、個人商店がどんどん減少していきます。今までは何とか商売で成り立っていたものが、自分の商売では成り立たなくなり、奥さんが郊外のショッピングセンターにパートに出たりするようになります。
 地域のまつりなどをするときは、多くの個人商店主の寄付などによって成り立っていましたが、それも厳しくなってきます。所得はいろんな商店に分散していたものが、巨大モールの経営者のみに集中してしまうようになります。
 商店の1極集中化は、所得の1極集中化ということでもあり、格差社会が一層進むような気もします。また、ちょっと歩けばできた買い物も車がないと困難になってしまいます。これを「自家用車強制社会」とも言われます。
 ふと、昔の商店の方が良かったなあ、と思ったりしてしまうのは、年をとった証拠でしょうね。
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