雪の日の長~い1日、日記
昨日は、夕方から雪が降ってきまして、瞬く間に一面が白くなってきました。こんなときこそ、タクシーがプロの運転技術でもって、自家用車の代わりの足となるべきなのに、パラパラと乗務員が帰っていきます。
夕方になって日報を締めて帰り支度をしている乗務員数人に、私は思わず「せっかく忙しいのによく帰れるね」と捨て台詞を吐いてしまいました。常に冷静さを保とうとしている私でも、プロとしての自覚をあっさりと捨ててしまおうとする男気のなさには、いつも腹が立ちます。
タクシーが足らなくなりそうな様子なので、“配車が投げ出すように電話を取らないようになるので、事務所にかかってくる電話に対応しないと”と雪の中を残ろうとする事務員さんの気持ちもありがたく、私は配車室に入りました。
相変わらずパラパラと帰っていく乗務員。その手薄さを見透かしているように増えていく電話。夜の10時前後では「1時間以上かかりそうですが」と答えざるを得ませんでした。1時間でも待っていただけるお客様に対して、タクシーの空車が出るたびに配車をしていきます。1時間も待っているお客様は、当然タクシーが来てもわかりません。「家の前に着いて待ってるけどまだですか?」という乗務員。「ちゃんと訪問しろよ」と思いながらもぐっとこらえて、お客様に到着の電話。
そのときのタクシーの依頼と同じくらいかかってくるのが、”明日の予約ができますか?”の問い合わせ。翌日に雪が予想されているときは、状況がわからないので予約は受けられません。もし、予約を受けていたら、60件くらいはありそうで、その予約時間を守れる可能性はほぼゼロに近いでしょう。お客さまの心理はよくわかりますが、ここはできないものはお断りせざるを得ません。仮に予約を受けていても、翌日の道路が全く問題なければ、キャンセルの電話に忙殺されることになります。
夜の11時くらいになると、タクシーも数台しか残っていません。「うちの会社って、みんなにとってこんなに働き易いところはないだろうな。年末には帰れるし。雪になったら帰れるし。」と思いながら、私が甘すぎるのだろうなあと反省しきり。と思ってたら、非番の若手からの心配の電話があり「来れるのなら来てくれんか」と言ったら、2人がかけつけてくれました。「これだよ、この力が必要なんだよ。」やはり、会社は若返りしないといけません。私は、年齢というよりは精神的な若さが必要なのだと思いますが、どちらにしても若さが必要です。この2人で朝までの希望が持てるようになりました。
徹夜って何年ぶりだろう。北九州空港行きの「あいのり北空便」の手配が配車ひとりでは無理だろうと思って、朝まで残る決意をしました。空港のりあいタクシーは、通常、都市高速を通っていくので45分くらい見ておけば空港に到着するのですが、雪のために都市高速も九州自動車道も通行止めなので、どれだけの時間を見るかが難しくなります。
最初が、朝8時15分発の便に対して、4名の予約がありました。通常は、前日までにお客様に自宅お迎えの時間を伝えておきますが、今回はモーニングコールの意味も込めて、早朝に連絡することに決めました。後は、雪の状況次第で何時に出るか決めようと。
ちょうど、スターフライヤー最終便のお迎えがあり、深夜1時過ぎに帰ってくるタクシーがありました。その経過時間をチェックすると、およそ1時間15分くらい。午前4時の段階で、4名のお客さまのお迎え時間を5時40分、6時、6時10分、6時20分と決めました。6時20分に引野のあたりを出発すれば、遅くても7時50分には着くだろう、との計算です。
5時になったら、4名のお客様にモーニングコールをしました。でも、皆さんもう起きているような雰囲気で、その時間に快く応じていただきました。当社のあいのりをご利用のお客様は、皆さん本当に紳士淑女の方たちばかりです。
気がかりのあいのり便も無事に済んで、あとは朝の電話対応です。日曜日のせいか、朝6時過ぎになってもなかなか乗務員が揃わずに、やきもき。ひとり来るたびに拍手で迎えたい気分です。少し遅れそうその電話にも「いいよいいよ、来てくれたら」と口には出しませんが、そんな気持ち。8時くらいになるとほぼ出揃いましたが、それでも60%くらいです。日曜日という普段は暇な曜日が幸いしましたが、それでも電話の需要にぎりぎりの台数です。
高速バスも止まっているような雪の日は、ときどき遠方行きもあります。「下関まで下の道を通っていくらくらいですか?」「1万円ちょっとくらいだと思います。」予約を頂きました、ありがたいことです。こう思うと、普段「暇、暇」と嘆きながら、こんなときに来ていない乗務員に対して人間不信になります。
午前10時過ぎになって眠気もおそってきて、配車も落ち着いてきたので、家路につきました。
久しぶりの長い1日。でも、またいろんなことがわかった1日でした。
夕方になって日報を締めて帰り支度をしている乗務員数人に、私は思わず「せっかく忙しいのによく帰れるね」と捨て台詞を吐いてしまいました。常に冷静さを保とうとしている私でも、プロとしての自覚をあっさりと捨ててしまおうとする男気のなさには、いつも腹が立ちます。
タクシーが足らなくなりそうな様子なので、“配車が投げ出すように電話を取らないようになるので、事務所にかかってくる電話に対応しないと”と雪の中を残ろうとする事務員さんの気持ちもありがたく、私は配車室に入りました。
相変わらずパラパラと帰っていく乗務員。その手薄さを見透かしているように増えていく電話。夜の10時前後では「1時間以上かかりそうですが」と答えざるを得ませんでした。1時間でも待っていただけるお客様に対して、タクシーの空車が出るたびに配車をしていきます。1時間も待っているお客様は、当然タクシーが来てもわかりません。「家の前に着いて待ってるけどまだですか?」という乗務員。「ちゃんと訪問しろよ」と思いながらもぐっとこらえて、お客様に到着の電話。
そのときのタクシーの依頼と同じくらいかかってくるのが、”明日の予約ができますか?”の問い合わせ。翌日に雪が予想されているときは、状況がわからないので予約は受けられません。もし、予約を受けていたら、60件くらいはありそうで、その予約時間を守れる可能性はほぼゼロに近いでしょう。お客さまの心理はよくわかりますが、ここはできないものはお断りせざるを得ません。仮に予約を受けていても、翌日の道路が全く問題なければ、キャンセルの電話に忙殺されることになります。
夜の11時くらいになると、タクシーも数台しか残っていません。「うちの会社って、みんなにとってこんなに働き易いところはないだろうな。年末には帰れるし。雪になったら帰れるし。」と思いながら、私が甘すぎるのだろうなあと反省しきり。と思ってたら、非番の若手からの心配の電話があり「来れるのなら来てくれんか」と言ったら、2人がかけつけてくれました。「これだよ、この力が必要なんだよ。」やはり、会社は若返りしないといけません。私は、年齢というよりは精神的な若さが必要なのだと思いますが、どちらにしても若さが必要です。この2人で朝までの希望が持てるようになりました。
徹夜って何年ぶりだろう。北九州空港行きの「あいのり北空便」の手配が配車ひとりでは無理だろうと思って、朝まで残る決意をしました。空港のりあいタクシーは、通常、都市高速を通っていくので45分くらい見ておけば空港に到着するのですが、雪のために都市高速も九州自動車道も通行止めなので、どれだけの時間を見るかが難しくなります。
最初が、朝8時15分発の便に対して、4名の予約がありました。通常は、前日までにお客様に自宅お迎えの時間を伝えておきますが、今回はモーニングコールの意味も込めて、早朝に連絡することに決めました。後は、雪の状況次第で何時に出るか決めようと。
ちょうど、スターフライヤー最終便のお迎えがあり、深夜1時過ぎに帰ってくるタクシーがありました。その経過時間をチェックすると、およそ1時間15分くらい。午前4時の段階で、4名のお客さまのお迎え時間を5時40分、6時、6時10分、6時20分と決めました。6時20分に引野のあたりを出発すれば、遅くても7時50分には着くだろう、との計算です。
5時になったら、4名のお客様にモーニングコールをしました。でも、皆さんもう起きているような雰囲気で、その時間に快く応じていただきました。当社のあいのりをご利用のお客様は、皆さん本当に紳士淑女の方たちばかりです。
気がかりのあいのり便も無事に済んで、あとは朝の電話対応です。日曜日のせいか、朝6時過ぎになってもなかなか乗務員が揃わずに、やきもき。ひとり来るたびに拍手で迎えたい気分です。少し遅れそうその電話にも「いいよいいよ、来てくれたら」と口には出しませんが、そんな気持ち。8時くらいになるとほぼ出揃いましたが、それでも60%くらいです。日曜日という普段は暇な曜日が幸いしましたが、それでも電話の需要にぎりぎりの台数です。
高速バスも止まっているような雪の日は、ときどき遠方行きもあります。「下関まで下の道を通っていくらくらいですか?」「1万円ちょっとくらいだと思います。」予約を頂きました、ありがたいことです。こう思うと、普段「暇、暇」と嘆きながら、こんなときに来ていない乗務員に対して人間不信になります。
午前10時過ぎになって眠気もおそってきて、配車も落ち着いてきたので、家路につきました。
久しぶりの長い1日。でも、またいろんなことがわかった1日でした。