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韓国タクシーのストとその背景

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韓国タクシーのストとその背景
韓国では、9割近いタクシーが待遇の改善を求めてストを行っているということです。
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韓国のタクシー運転手らでつくる四つの労働組合が20日、待遇改善を求めソウルで大規模な集会を開き、ストライキに入った。国土海洋省によると、全国約25万台のタクシーのうち約22万台がストに参加、街中から姿を消した。
 韓国は人口比のタクシー台数が多く、約5万台が供給過剰といわれる。ソウルの一般タクシーの初乗り料金は約170円と安く、運転手の平均月収も9万円程度にとどまるという。
 最近、燃料の液化石油ガス(LPG)価格も急騰し、負担が増大。ソウル市庁前で開かれた集会には全国から3万人以上が結集し、バスと同様の公的支援やLPG値下げ、料金引き上げを求めて気勢を上げた。 
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 韓国では、徐々に運賃規制や免許に関する権限の地方委任が進められたが、地方自治体が供給拡大政策をとってきて、タクシーが過剰になっています。1996年からの10年間で、タクシーは15%増えたものの、輸送人員は2割ほど減少し、差し引き4割程度の売上減少になっているということです。
 2009年の旅客自動車運輸事業法の改正により、減車補償制度の導入や点数制による事業者の処分などが決められました。やはり、タクシーに増車自由化などの規制緩和はなじまないのかもしれないと思います。
 韓国の法人タクシーの給料のしくみは、運転手がタクシーをレンタルして、レンタル料を会社に支払った残りから、ガス代などを払った残りが給料になるとのことです。日本で言えば、MKみたいな形です。ですから、最近のガス価格の急騰がそのまま運転手に影響するので、このようなストに発展したものと思われます。
 日本では、会社がストを起こしたいくらいですね。
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